中国の王毅外相は、自国の新型コロナウイルス対応には問題がなかったとの姿勢を示した上で、米国に感染パンデミック(世界的大流行)への対処や世界保健機関(WHO)への支援で協力拡大を呼び掛けた。米国はWHOが中国寄りだと批判している。王外相は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の会場で行われた記者会見で、中国政府が香港に国家安全法を導入する意向であることを改めて表明する一方で、中国政府との関係を犠牲にして米国との緊密な関係構築を推進する台湾政府を支援しないよう米国にくぎを刺した。1時間半にわたる会見はビデオ会議システムを通じて行われた。王氏は、米中には意見の相違が多くあるが、新型コロナウイルスに伴う世界的な影響を制御し、世界経済への後遺症を限定するため協力しなければならないと述べた。
中国外相、新型コロナ対応で米国に協力呼びかけ
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