自動運転車を手掛ける新興企業は、ここ数カ月ほど中断していた路上走行試験を再開し始めた。新型コロナウイルス対策のソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)や外出制限令を受けて中止されていた、開発に欠かせない実用試験が再始動する。路上走行の再開に伴い一部の主要企業が軌道に戻る一方、小規模な企業にとっては険しい道のりが待っている。レイオフの波、事業売却の可能性、試験車両の運行停止が小規模プレーヤーに困難をもたらす中、技術の完成へ一番乗りを目指す大企業が支援する新興企業の間では、統合が一段と進む兆しも現れている。こうした流れは、自動運転セクターの業界地図に大きな変化をもたらす。投資家はこれまで、少数の技術者だけで立ち上げた企業に対し、積極的に多額の資本を差し出してきた。
自動運転の新興企業に淘汰の波、熱冷める投資家
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