黒人男性のジョージ・フロイドさんが5月25日に警官に押さえ付けられて死亡した事件を受け、同月末の週末に米国の多くの都市で暴動が起きたが、この暴動の際に見られた暴力の激しさは、事件に対する怒りとして正当化できる範囲を超えていた。暴動を起こした人々は、商店での略奪行為や警官への襲撃について、罰を受けていない。そして彼らは、さらに大規模な公共秩序の破壊を行うと警告している。政府が最優先すべき仕事は、何の罪もない人々を守り、秩序を回復させることだ。30以上の都市で見られた暴力的シーンは、過去何十年間かで最悪のものだった。ミネアポリス警察は5月29日、管区内の市街や警察署への放火への対応に追われた。ロサンゼルスでも警察が襲撃され、警察車両が破壊され燃やされた。ミルウォーキーでは38歳の警官が銃で撃たれ、16のビルが略奪被害に遭った。ダラスでは、なたを持って店を守ろうとした店主が、石をぶつけられ、殴られ、血を流した状態で路上に放置された。