米労働省は5日、5月の雇用統計を発表するが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で非農業部門就業者数が3000万人近く減少したことが示されることになりそうだ。だがこれは、雇用が破壊されていることを示す指標の1つにすぎない。レイオフが4000万人を超えるとする統計もある。一方、別の統計では失業手当の利用者がわずか2000万人程度となっている。いずれにせよ、新型コロナ流行による雇用喪失は過去最悪の水準にあり、長期にわたって米国経済に影響を残す可能性が高い。オバマ前政権時代に労働統計局で局長を務めたエリカ・グロシェン氏は「集計方法次第では、米国の全雇用の4分の1程度がパンデミックの影響を受けていることになる」と述べた。
米雇用、最も信頼できる指標は
新型コロナによる雇用・経済への影響は歴史的に大きい
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