個人投資家写真はイメージです Photo:PIXTA

コロナ禍の株相場で損をした個人投資家の方も多いだろう。実際、個人投資家の7割が損をしているといわれる。しかし、運用を失敗している個人投資家の行動や様子を見ると、意外にも単純な3つの共通点がある。(トリオアセットマネジメント株式会社代表取締役 奥村 尚)

個人投資家の
約7割が損をしている

 私は個人投資家向けに金融リテラシーの普及を目的とした投資塾を開催しており、半年で数十人が受講してくれる。もう何年もやっているので、累計数百人程度の個人投資家と直に接したことになる。

 内外で株式投資する個人投資家が主体で、他に先物、FXなどの投資家も混ざっている。経験年数としては初心者1割、数年以上の経験者9割といったところで、ベテランが多い方だろう。

 入塾時に全員にアンケートをとっているが、「通算でプラスである」と回答してくれた方は30%。実に7割は損をしていることになる(なお、本稿で損しているというのは、通算で損益マイナスという意味である)。

 プロはどうか。金融庁が金融レポートの中で国内株式アクティブ型投信のリターンを調査している(2017年10月)。

https://www.fsa.go.jp/news/29/Report2017.pdf
(59-60page)