トランプ米政権は国際刑事裁判所(ICC)関係者を対象とした制裁を拡大する。米政権はロシアによるICCへの影響を懸念しており、アフガニスタンの米軍・情報機関関係者に対するICCの調査にもロシアが関与している可能性があるとみている。政権当局者は11日、査証(ビザ)発給に関わる制裁を拡大し、ICC関係者への経済制裁を強化したと発表した。制裁の対象人数や時期などは明らかにしなかった。政権幹部は「米国の度重なる要請にもかかわらず、ICCは政治的動機に基づいた調査を続けている」と述べた。同幹部は、米国はロシアがICCを「操作」しているとの懸念を強めているとした上で、ロシアはICCに「悪影響」を与え、アフガニスタンの米関係者に対する調査の裏で手を引いている可能性があると語った。こうした疑惑を裏付ける具体的な証拠は示さなかった。
米、国際刑事裁判所への制裁拡大 ロシアの影響懸念
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