米フェイスブックの元幹部で、経営方針を巡りマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と意見が対立したことで退社したクリス・コックス氏が約1年ぶりに同社に復帰する。コックス氏は最高プロダクト責任者(CPO)としてフェイスブックに復帰する計画を明らかにした。同氏は創業初期からのエンジニアの1人だが、2019年3月にCPOを辞任。メッセージの暗号化を主軸に製品を統合していくザッカーバーグ氏の計画に異議を唱えていたことが知られている。フェイスブックが復帰を発表した投稿でコックス氏が明らかにしたところでは、ザッカーバーグ氏に連絡を取った約1カ月前から、復帰についての話し合いが始まった。コックス氏は「2020年に入り、公衆衛生、経済危機、そして目下の人種差別の報いへとわれわれ全員の関心が集まった。世界は不安定で、分断している。ものごとは以前から困難で、人々は苦悩している」とし、フェイスブックは「自分にとって、腕まくりして役立とうと専念する最善の場所」だと記した。