据え置き型ゲーム機の次世代モデルをめぐる新たな販売競争の構図が見えてきた。今回は、ソニーにとってもマイクロソフトにとっても注意すべき敵は他にもいる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により家電の生産には混乱が生じているが、ソニーの「プレイステーション(PS)」とマイクロソフトの「Xbox」の次世代機が近く発売されるのは確実だ。ソニーは11日に開催したバーチャルイベントで、「PS5」のデザインと同型機向けのゲームタイトルを披露。今秋発売の計画であることを発表した。マイクロソフトもその前日、ブログへの投稿で「Xbox Series X」を秋に発売すると表明した。両社ともまだ新型機の価格は発表していない。従来機の発売価格は400~500ドル(約4万3000円~5万4000円)という価格帯だったが、今回の新型機は処理能力、ストレージ容量、格段にリアル感の強いイメージを生み出す「レイトレーシング」などの技術といった点で、かなりアップグレードされている。だが今回は、これまでの新型機発売時よりも厳しい世界の経済状況とも向き合わなければならない。失業率が記録的な高さとなっている状況は、高価格のゲーム機を売るのに最適の環境とは言えないだろう。もっと安上がりにゲームができる選択肢がたくさんあるからだ。マイクロソフトの現行Xbox機の価格は現在、200ドルまで下がっている。
ソニーとMSに共通の敵、新ゲーム機競争で
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