ドナルド・トランプ米大統領は16日、警察改革を求める大統領令に署名した。武力行使に関する規定の厳格化や不正行為を行った警官を追跡するデータベース構築などが柱。背景には、警察官による過剰な暴力や人種差別に対する国民の根強い怒りがある。「法と秩序」の大統領を自負するトランプ氏にとっては、警察への支持を示しつつ、行動を求める国民の声に応える狙いがある。トランプ氏はこれに先立つ15日、「全体の目標としては、法と秩序を望んでいるが、公正かつ正当に行いたい」などと述べていた。ホワイトハウス関係者によると、大統領令は法執行当局と警察によって殺害された遺族の両方から意見を聞いた上で発令された。ローズ・ガーデンで行われた署名式には、その双方がトランプ氏に同席した。