――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  新型コロナウイルス危機は航空業界に投資する良いタイミングとは到底言い難い。だが、航空機メーカーが何年分もの受注を確保していることを投資家は忘れているようだ。  過去1カ月間の市場は判断力を失っていた。まずパンデミック(感染症の世界的大流行)で打撃を受けた株に買いが殺到し、その後、先週は第2波への警戒感からそれらが売られた。米航空機大手ボーイングと欧州同業エアバスの株価は概して、より経済悪化の影響を受けやすいビジネスモデルを持つ航空会社やエンジンメーカーの株価と同じような動きをしていた。