中国の習近平国家主席は、最高幹部の粛清を行うことで軍の指揮権を手中に収めた。今や、中国政府と台湾との差し迫った対立を決めるものは同氏の意向だけだ。習氏が「ビッグブラザー(兄貴)」と呼ぶほど近い関係の幼なじみだった中国人民解放軍の制服組トップ、張又侠氏が逮捕されたことにより、習氏が台湾にいかなる対応を取った場合でも慎重を促す可能性のあった権威ある声が軍から排除されたことになる。中国は民主主義を掲げて自治を行っている台湾について、自国領土の一部と主張している。また、粛清の時期も重要だ。中国軍は習氏が軍の「近代化」に向けて設けた2027年の期限に向け進んでおり、これはしばしば、台湾有事への準備が整うことを意味すると解釈されている。