――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国とインドの兵士がヒマラヤ山脈の国境付近で激しく衝突したことで、中印の政治関係が冷え込みかねない状況に陥っている。今回の衝突はまた、本来なら中国が支配してもおかしくないアジアの貿易を巡り、中国が主導的役割を果たすことがなぜ難しいのかを如実に物語っている。  貿易協定に関しては、インドはかねて重い足を引きずり続けている。インドは日本が主導する「包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)」のメンバーではない。