ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)が近く出版する著書を巡り、米議会民主党は同氏の証言を得るため議会に召喚することを検討している。一方で上院共和党は、ボルトン氏が大統領補佐官としての経験をまとめた同書について総じて重く受け止めてはいない。司法省は著書が来週出版されることを阻止しようと動いている。その内容はトランプ氏が中国の習近平国家主席に自身の再選を支援するよう求めたことや、ウイグル人収容施設の建設を容認したことなどが含まれている。トランプ氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューでボルトン氏をうそつきと呼び、著書に記載された内容を否定した。ボルトン氏はまた、大統領選で争うこととなったジョー・バイデン前副大統領についてウクライナ政府が捜査に着手するため、同国への軍事支援を停止して圧力をかけるようホワイトハウス当局者らに命令したとも著書に記している。この件はトランプ氏に対する弾劾調査の中核部分となっていた。
米下院民主党、ボルトン氏の議会召喚を検討
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