並んだ薬、ビーカー写真はイメージです Photo:PIXTA

デジタル化や脱炭素の潮流が加速し、物価高の影響も続く。足元ではトランプ関税も、企業にとって大きな試練となりそうだ。本連載では、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析する。今回は中外製薬や武田薬品工業などの「製薬」業界4社について見ていこう。

中外製薬・第一三共・アステラス製薬が
前年同期比で2ケタ増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の「製薬」業界4社。対象期間は2025年10~12月期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・中外製薬
 増収率:14.6%(当四半期の売上収益3463億円)

・武田薬品工業
 増収率:4.2%(当四半期の売上収益1兆1917億円)

・第一三共
 増収率:15.1%(当四半期の売上収益5581億円)

・アステラス製薬
 増収率:10.4%(当四半期の売上収益5712億円)

 今回取り上げた製薬業界の4社はいずれも前年同期比で増収だった。中外製薬、第一三共、アステラス製薬は2ケタ増収となっている。

 中外製薬はこの四半期が25年12月期の最終四半期となり、25年12月期通期の業績が明らかになった。売上収益、営業利益、純利益全てで過去最高の実績だった。その要因は何だったのか。

 また、同じく当四半期で2ケタ増収だったアステラス製薬は、26年3月期通期の営業利益予想を前回予想から1000億円引き上げた。大幅な上方修正となった理由とは。

 次ページでは、各社の増収率の推移とともに詳しく見ていこう。