11月の米議会・大統領選本選に向けて準備を行う各州と地方自治体の当局は、予想される郵便投票の急増への対応で既に混乱を強いられている。同時に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下で通常の投票所で行う投票をどうさばくかという課題にも直面している。一部の選挙問題専門家によると、先週ジョージア州とネバダ州で行った予備選挙で見られた長時間待ちの列は、州当局が郵便投票の選択肢を提供した場合でも、多くの人々が実際に投票所に行って投票することの証明になったという。ラスベガスの投票所で午前3時ごろに最後に投票した人々の中には、エルビス・プレスリーの物まね芸人のスティーブ・コノリー氏もいた。彼は、不在者投票用紙を郵送で受け取ることができず、結局投票所で8時間も待たされることになったと語った。「投票所に着いた段階で、何があっても投票することを決意した」と語った。彼によれば、投票所まで来て投票を諦めて帰る人の姿もあったという。