アップルは、象徴的なパソコンライン「Mac(マック)」のプロセッサーを内製化する。これは、秘密主義の同社がこれまでに発表した最も意外性のないニュースかもしれない。その理由は、数週間前にこの情報がリークしていたからだけではない。アップルは22日に開幕した年次開発者会議「WWDC」でこのニュースを発表した。「アップルシリコン」という名のプログラムの下、Mac向けの独自の中央演算処理装置(CPU)を設計し、最終的に2006年以来その役割を担ってきた米半導体大手インテルとたもとを分かつ。実のところ、アップルはインテルと手を組んだわずか2年後の08年、米半導体企業PAセミを買収し、チップの内製化に取り組み始めていた。その結果開発されたのが、iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)などの端末に搭載されたアップル製チップだ。Macは実質、他社製のCPUを採用する最後のアップル製品となる。
アップルの全チップ内製化、効果実現は数年後
プラットフォームの共通化でソフトウエア開発にもメリット
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