中国政府が香港の統制を強化する新たな時代が幕を開けたことで、現地のメディアに認められていた幅広い自由も制限される可能性が高まっている。数社を除きほぼすべてのメディアが中央政府にコントロールされている本土とは違い、香港にはさまざまなメディアが存在する。1997年に中国へ返還されて以降も、現地のジャーナリストはおおむね自由に記事を書くことができ、政府から威圧を受けることや法的な問題に発展することを恐れることはなかった。6月30日夜遅くに明らかになった国家安全法の全文によれば、香港当局はメディアやインターネットの規制を強化することが求められているほか、これらのメディアを介して国家の安全保障を推進することが定められている。国家機密や治安などに関する一部の裁判からメディアや市民を締め出すことも法律で決められた。
香港国家安全法、報道の自由も制限へ
有料会員限定
あなたにおすすめ