カルロス・ゴーン前日産会長の日本からの逃亡に関連して3日、トルコ人の被告7人が当地で法廷に立つ。かつての自動車業界の大物経営者が昨年、いかにして楽器箱に隠れて日本から脱出し、トルコを経由してレバノンにたどりついたのかを検証する最初の公判が始まる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)にもかかわらず、トルコ検察当局は捜査の一部を締めくくり、航空会社の幹部1人とパイロット4人を移住者密輸の罪で起訴した。5人はプライベートジェット機を手配したとして追及されている。日本で金融犯罪で起訴され、裁判所が監視する東京都内の住宅で暮らしていたゴーン前会長は、そのプライベートジェット機で大阪からレバノンの首都ベイルートに渡航し、イスタンブールのアタチュルク空港に未申告で途中降機した。前会長は今もレバノンにとどまっており、日本当局の主張を否認している。