米配車サービス大手リフトが向かう先には、長く乾燥した夏が待っていそうだ。リフト株は3月の安値から2倍以上の水準に上昇している。この背景には、各州での経済活動再開に伴う米配車サービス市場の急速な回復を投資家が信じていることがある。だが、同業ウーバー・テクノロジーズが6日に示した情報を踏まえると、それは過度に楽天的と言えるかもしれない。フードデリバリー同業でより小規模なポストメイツ買収に関するアナリスト向け電話会見の中で、ウーバーは第2四半期(4-6月期)の配車サービス部門の取扱高が前年同期比75%減だったと指摘した。これは、配車サービスに特化するリフトのビジネスモデルが、長引くロックダウン(都市封鎖)に対して多くの市場関係者が考えているよりも脆弱だという警告サインを投資家に送ったことになる。ウーバーの電話会見後、リフト株の6日の終値は約4%高となったが、7日の取引では7%近く下げた。