原油相場は、史上初めて1バレル=0ドル以下まで急落する事態とともに2020年代の幕開けを迎えた。投資家やアナリストは現在、20年代の残りの期間にどんな展開が待っているのか、予想しようとしている。  一部の人々は、暴落が急伸の呼び水になると考えている。彼らは、石油・ガス生産分野の投資の枯渇を受けて、原油相場が再び100ドル(約1万0700円)以上になると予想している。  オハイオ州を拠点とするヘッジファンド、ノーザン・トレース・キャピタルの最高投資責任者(CIO)、トレバー・ウッズ氏は「資金面の障害が非常に大きくなる。一部の生産事業者は生産継続が極めて難しくなるだろう。