米連邦準備制度理事会(FRB)が15日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、新型コロナウイルスの感染拡大が収束しなければ景気回復のペースは加速しないとの懸念が示された。クリーブランド地区連銀の管轄地区では前回の対象期間と比較し、高給の従業員を中心に賃金を削減する企業が増えた。セントルイスでは6月半ばから景気回復のペースが減速。「小企業は『壊滅的』であり、小規模な顧客の5%が破綻申請し、年末までには25%が申請するだろうとの報告事例もあった」としている。6月の鉱工業生産指数は回復したが、この主因は自動車や自動車部品の生産がけん引する形で生産の最も大きな部分を占める製造業生産指数の上昇だった。
新型コロナ収束しなければ景気回復加速せず=ベージュブック
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