米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは、運転手の雇用形態を巡って複数の国で提訴されており、今週は欧州で2つの訴訟が展開されている。ウーバーは英最高裁判所で21日、同社の英国の運転手は有給休暇など一定の福利厚生を受ける権利があるとの判決を破棄するよう申し立てを開始した。一方オランダでは、複数の運転手がウーバーに対し、同社のアルゴリズムがどのように運転手とそのプロフィールを管理しているか公開するよう求める訴えを起こした。英最高裁の判断は、同社の英国事業の賃金コスト増につながる可能性がある。また、食事宅配など他の職種のギグエコノミー(インターネットを通じた単発請負型の非正規雇用形態)従事者に対しても、予想外の影響を及ぼす可能性がある。