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「1人10万円」の定額給付金の使い道に関する家族会議――。その場での自らの発言を後で振り返って、筆者はコロナ禍が「中間層の没落」を加速するだろうということに思い至った。その理由を解説しよう。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

山崎家の「1人10万円」問題で
コロナの中間層没落効果に気づく

 私事で恐縮だが、先月のある日、筆者の家で家族会議というほどでもないが話し合いが行われた。拙宅には筆者の妻と高校1年生の息子、中学2年生の娘、それに筆者の4人が住んでいる。議題は、政府から支給された「1人10万円」、一家合計で40万円の使い道だ。

 筆者は、主に子どもたちに向かって次のように問いかけた。

「例の、1人10万円、合計40万円が入金した。さて、何に使おうか。これは、一人一人に支給されたものだから、自分の使いたいことに使ってよろしい。さて、何に使いたい?(1)何か物を買いたいか、(2)何かを食べたりどこかに行ったりしたいか、(3)投資したいか、(4)寄付でもしたいか、好きに選んでいいよ」