――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米半導体大手クアルコムはここ数年、耳を貸す人には誰にでも第5世代移動通信システム(5G)を売り込んできた。ここに来て、多くの人が聞き耳を立てている。  クアルコムが7月29日に発表した4-6月期(第3四半期)決算は、めったにないほど投資家を沸かせた。決算にあわせて、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との法廷争いでついに和解したとの想定外の発表が行われたためだ。両社は特許使用料を巡って争っていた。ファーウェイは今や市場シェアで世界最大のスマートフォンメーカーだ。