ジャマイカ出身の父とインド出身の母のもとに生まれた移民2世のカマラ・ハリス上院議員(55、カリフォルニア州選出)は、米民主党の「チケット」(正副大統領候補ペア)の歴史に名を刻むだろう。ハリス氏は、地方検察官から州司法長官に上り詰め、黒人女性として史上2人目の上院議員に選出された。主要政党で副大統領候補に指名された初の黒人女性、かつインドにルーツがある女性としても初となる。民主党の大統領候補に内定しているジョー・バイデン前副大統領は、伴走者に選んだハリス氏について、「弱者のための恐れを知らない闘士であり、米国の最も素晴らしい公僕の一人だ」と述べた。4年前、ドナルド・トランプ氏が大統領に選出されたのと同じ日に上院議員に初当選。トランプ氏を舌鋒(ぜっぽう)鋭く批判する論客の一人としてすぐに頭角を現した。民主党の大統領候補指名を争う予備選に出馬したが、昨年12月に撤退した。