――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJのチーフコメンテーター ***  米民主党のジョー・バイデン前副大統領はカマラ・ハリス上院議員を副大統領候補に選び、正式な大統領候補指名を受ける前の最後の大きなタスクを完了した。現在のハリス氏の課題は、民主党の支持層を高揚させ、なおかつ左派と右派の中間にいる浮動層を引きつけることだ。  理論的には単純に聞こえるが、実際は複雑だろう。  ハリス氏が有色人種の女性として副大統領候補になったということ自体が、民主党の支持基盤を色めき立たせた。とはいえ、その面でもすべきことはまだある。