4年前に型破りの大統領選挙を展開し、共和党内の深刻な分裂状態をあらわにしたドナルド・トランプ米大統領は、現在開催中の共和党大会で、自身への支持でほぼ団結した同党を前に、2期目を目指して大統領候補指名を受諾する。現在の共和党は、トランプ氏の「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」の外交と経済政策、型破りで時に無秩序な政治スタイルを受け入れている。トランプ氏は、説得と追放を組み合わせ、共和党内の主導権を握った。経済、社会、外交問題での自身の見方に、共和党支持の一般有権者を同調させた。トランプ氏は、自身に忠実な人々が全米の州、地方党組織の主導権を握れるよう支援したほか、上下両院議員、州知事の予備選に介入し、自身の意に沿う候補者を支持し、反対派を攻撃した。