主要7カ国7カ国(G7)の外相は8日、ロシアの反体制派政治家アレクセイ・ナワリヌイ氏について「毒物を盛られたことが確認された」として、これを非難する共同声明を出した。共同声明によると、ドイツはナワリヌイ氏が「ロシアが開発した物質『ノビチョク』に分類される化学神経剤の攻撃の被害者」だと結論付けた。同氏はドイツの首都ベルリンの病院で治療を受けている。声明はロシアに対し、「化学兵器禁止条約に基づく義務を順守することを念頭に置きながら」、行為の責任を負う者について調査するよう求めた。あらゆる点で素晴らしい意見だが、俳優のショーン・コネリーが映画「アンタッチャブル」で言っているように、「次に打つ手は何か」が重要だ。それがないのであれば、プーチン大統領は、反体制派が死んで見つかったとしても、自分が代償を払うことはないと結論付けるだろう。透明性の高い調査は行われないだろう。
【社説】パイプライン計画中止で対ロ圧力強化を
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