中国政府は国内に駐在する米外交官の活動を制限すると発表した。米政府が国内にいる中国外交官の活動を制限したことに対する報復措置となる。中国外務省は11日、北京の米国大使館、さらに香港を含む中国国内の米総領事館を対象に「対等な制限」を科すとの通知を出したことを明らかにした。こうした在外公館に勤務する全員が影響を受けるという。制限措置の詳細は明らかにしていない。米国務省は先週、国内にいる中国外交官が米大学などを訪問する場合は承認が必要になると述べた。さらに、中国の在外公館が施設外で大規模な文化的催しを主催する場合も許可が必要になるとした。中国外務省はこうした米国の措置を重大な国際法違反として非難している。自国の対抗措置については「米国の誤った動きへの合法的で必要な対応」とし、米政府に対し「不合理な制限を解除」するよう求めた。