マイクロソフトとソニーが長年繰り広げてきたビデオゲーム機の価格戦争は下火になった。ただそれは、さらに大きな戦いが迫っているからにほかならない。両社は2006年以降、価格を巡ってしのぎを削ってきた。ソニーは同年発売した家庭用ゲーム機「プレイステーション3」の価格をマイクロソフトの「Xbox(エックスボックス)360」より100ドル高く設定。その結果、プレステの貴重な優位性がやや失われ、販売台数は旧モデルの半分強にとどまった。マイクロソフトは次の新機種で同じ過ちを犯し、「エックスボックス・ワン」と「プレイステーション4」が発売された13年、プレステより100ドル高い価格設定で売り出した。エックスボックス・ワンもやはり、旧型機の半分強の販売台数にとどまり、これまでの販売総数はプレステ4の半分以下と推計されている。