オリンピック史上、米国はどの国よりも多くのメダルを獲得してきた。通常、夏季大会に最大の選手団を送り込むのも米国だ。国際オリンピック委員会(IOC)の主な収入源である放映権に関しても、米テレビ業界が最大の放映権料を支払っている。一方で新型コロナウイルスの観点からは、米国は最も招かれざる客だ。確認された感染者数および死者数は国別で米国が最多となっている。コロナ関連のデータ分析サイト、COVIDコントロールズによると、米国からの入国者を無条件で受け入れている国は現在15カ国しかない。夏季五輪を来年主催予定の東京にとっても、参加者をもてなす上でこれは非常に頭の痛い問題だ。米代表チームもそれを痛切に感じ、打開策を探し始めていると米国の五輪関係者は話す。