つまみはチーズ
器はワイングラスで

 日本酒はおちょこやぐい呑(の)みで飲むのが普通で、若い女性にはそれがオシャレじゃなかったりする。居酒屋で出てくる店名の入った白いとっくりとぐい呑みは、たしかにオシャレとはほど遠い。

 では日本酒をオシャレに飲むにはどうするか。おすすめはワイングラスである。見た目だけではない。実は日本酒をもっともおいしく飲める器はワイングラスなのだ。

 吟醸酒からは先述の通り、吟醸香というかんきつ系の香りがするが、この香りを楽しむのにぐい呑みやコップは不向きだ。

 ワイングラスはワインの香りが楽しめるように開口部が大きく、直径も広く、鼻が容器の内側に入るように作られている。

 対しておちょこやぐい呑みなど古典的な日本の酒器は香りのことを考えていない。
これは当然で、日本酒は1950年代に吟醸酒が登場するまで、香りを楽しむ酒ではなかったからだ。

 2015年、東京医科歯科大学の三林浩二研究室がアルコールの可視化に成功、それによると常温の酒はアルコールが波状になってグラスの周辺に集まり、中央部分のアルコール濃度が下がることがわかった。つまりワイングラスのような形状だと、アルコールに邪魔されずに酒の香りを楽しめるのだ。

 宅飲みで大吟醸を奮発したら、ぜひワイングラスで香りを楽しんでほしい。本当に果物みたいな香りがして驚く。米ってすごいのだと再認識するだろう。

 では、つまみはどうするか。