9月29日夜に開催された米大統領選の初回テレビ討論会で、ドナルド・トランプ大統領は極右の過激派組織「プラウドボーイズ」を糾弾するかと問われ、こう述べた。「プラウドボーイズよ、下がって待機せよ(中略)アンティファ(反ファシスト)と左派についても誰かがどうにかしなければならない」トランプ氏の発言をプラウドボーイズへの支持だと受け止めた複数のメンバーは、ソーシャルメディア上で歓迎するコメントを投稿した。こうした発言は暴力を誘発するとして、国内テロを研究する専門家らはトランプ氏のコメントを一斉に批判している。過激派のコミュニケーションを専門とするアメリカン大学のカート・ブラドック教授は、「待機せよ」との発言をとりわけ問題視している。「これは、トランプ氏が必要とすれば、同組織に呼びかけることを示唆している」と指摘。「暴力行為に関与する口実を探している者にとっては、行動が求められていると解釈される可能性がある」と述べる。