米有力大学の一部で経営学修士号(MBA)取得への志願者が急増している。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、出願期限が延長されたことや標準テスト受験要件を緩和した影響があるとみられる。ここ数年志願者が減っていたペンシルベニア大学ウォートンスクール、コロンビア大学ビジネススクール、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローンスクール・オブ・マネジメントなど上位校では、2020年秋の入学志願者が2桁の伸びを示している。数百校のデータを管理する非営利団体「経営学修士課程入学審査協議会(GMAC)」によると、少なくともトップ数校は安定した状態でコロナの影響を乗り切るとみられ、MBAプログラムの人気低下に歯止めがかかる兆候だとしている。