米労働省が2日発表した9月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比66万1000人増加し、失業率は7.9%に改善した。米国経済はこれまでに新型コロナウイルスの流行で失った就業者の半分超を回復した。エコノミスト予想は就業者数が約80万人増、失業率が8.2%だった。米労働市場は新型コロナ流行が始まった3~4月に2200万人分の雇用を失ったが、そのうち1140万人分を取り戻した。ただ回復ペースは鈍化しており、9月の就業者数増加幅は4月以降で初めて100万人を割り込んだ。失業率は過去の景気後退局面と同水準だが、新型コロナ前の水準を大きく上回っている。2月には3.5%と、半世紀ぶりの低水準にあった。