【最終回】
フリーエージェント社会でしぶとく生き残るために

『ザ・マーケティング』をどう活用するか

  こうした高度な分析ツールを活用して、ビジネスを成功に導ける人というのは、必ずしもビジネス経験が豊富な人とは限りません。
  というのも、この手の分析ツールを使いこなすというのは、一種のナンバーゲームだからです。
  多くの普通の人は、このナンバーゲームに参加はしてみるものの、ほとんど成果を得られぬまま、撤退してしまいます。そして、
「結局、ネットビジネスは儲からないよね」と言うのです。

  でも、それはこの手の分析ツールを使いこなせていないからであると同時に、『ザ・マーケティング【基本篇】』『ザ・マーケティング【実践篇】』に書かれているような内容、つまりダイレクトマーケティングという、これからのビジネスに必要な共通言語に対する理解力がないからです。
  だから、分析ツールがはじき出した分析結果を、リアルな商品の販売につなげることができず、リアルな顧客の意見をフィードバックさせることもできないのです。

  これが実際にできるようになれば、5年後には株式上場も夢ではないでしょう。実際、私の本を読んでくれ、セミナーなどにもよく参加してくださった、私のクライアント企業が2社、2012年中に上場します。
  いまや日本の株式市場は完全に冷え切っており、1年間の上場企業件数が大幅に目減りしているなかで、私が関係している会社が2社も上場するのですが、実は両社ともダイレクトマーケティングの手法を用いて、ビジネスを軌道に乗せてきた会社なのです。