その後、最初の引きこもりで半年程過ごし、自殺しようと、カナダに渡りました。親は、問題が多い人間で、自殺するからカナダに行くと告げると、死亡保険の契約を組む事で了承されました。

 しかし、カナダに渡った私は、転地療法になってしまったのか、日本語しか喋れず、ひとり旅という中、カナダを1周しようという意欲まで出てしまい、若かったこともあって、いろいろな人たちに助けられつつ飛行機や、列車、バスを乗り継いで横断してしまいました。

 一方、その頃、親は、1ヵ月もすると、アリバイ固めに入ったのか、私が勝手に家出した事にして、ICPOに捜索届けを出したり、探しに行くという名目でカナダ旅行を楽しむ始末で、横断から出発地点に帰ってくる途中、ICPOの職員に発見されてしまいました。出発から2ヵ月後、死ぬことなく帰国し、家出したことにされていたと知りました≫

 Cさんは、アルバイトを始めて、うつが再発。しかし、自分がうつであることを理解できていない状態のまま、間に空白期間を作りながら、転職を繰り返してきたという。

 ≪履歴書には、さすがに自分の経歴をそのままは書けません。経歴詐称になると知っていながら、高卒という事にして、職歴もできるだけ間を詰めて書くようになりました。

 (Aさんのように)学歴・職歴、申し分ない人ですら、その状態なのですから、私などが再就職できるはずもなく、アルバイトですら、いくら応募しても採用されず、お祈りしか帰ってこない…それが今の日本ですね。

 派遣制度の改正以降、より企業の仕事の採用の幅が狭まってしまったように思います。

 求人広告も男女や年齢を法で縛られ明記できなくなったおかげで、仕事を探す側が探す手間が何倍何十倍にもなり、一番、被害を被っているように思います≫

企業からの“オファー”はあるのに
面接には辿り着けないジレンマ

 48歳のDさんは、2年ほど前に、精神的肉体的な過労が原因で、会社を退職せざるを得なくなった。その後も、仕事ができず、自己破産。いまは「障がい年金」で暮らしている。

「空白の期間を持つと、再就職は本当に難しい」

 Dさんも、そう実感する。