米ペンシルベニア州最高裁が同州の郵便投票受付期限を延長する判断を下した件で、連邦最高裁判所は19日、この判断を阻止するよう求める訴えを退けた。これにより有権者は、郵便の遅れの問題を克服し投票所での投票を回避するための時間的余裕が増えることになり、民主党にとって有利な判決となった。ペンシルベニア州最高裁は、不在者投票の受付期限を3日間延長し、この期限までに届いた場合は消印が判読できなくても票数にカウントするとの判断を下していた。連邦最高裁のジョン・ロバーツ長官とリベラル派の判事3人はこれを支持した。保守派の判事4人は、州の共和党と上院議員2人による訴えを認めて州最高裁の判断を阻止する方針だった。連邦最高裁はリベラル派判事ルース・ベーダー・ギンズバーグ氏が9月に死去し、判事が8人となっている。今回の判断の理由は示さなかった。最高裁判事の意見が同数ずつに分かれた場合、控訴裁の判断が保持される。
米最高裁、ペンシルベニア州郵便投票の受付期限延長を支持
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