稟議中も発議者は座らない

 当社の属するベイシアグループでは、創業時から現場主義が徹底されている。

 社長が会社にいるのは週1回、私は週2回だ。

 出社したときには稟議がある。ワークマンの稟議は発議者が決裁者のデスクの前に立って説明する。

 私は最初その現場を見て、上下関係が際立ってよくないと思ったが、実際に立って説明すると、余計なことを言わないからすぐ終わっていい。社長の出社を週1回にするためにも立ち稟議は必要だ。

 私は出社しない日は、加盟店で販売や在庫状況をチェックして自動発注の精度を確認したり、地方の不動産を見て、売れる場所かどうかを判断したりしている。