IOC会長のトーマスバッハ
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 大会開催の7年も前に開催地を選定して準備を進めるオリンピックの世界では、8カ月はほんの一瞬だ。来年夏の東京大会まで8カ月あるが、新型コロナウイルスのワクチンが開催方法や開催の可否を左右するには十分とはいえないだろう。

 米ファイザーは9日、独バイオンテックと共同開発した新型コロナのワクチンについて、90%を超える予防効果があるとの初期の分析結果を発表、数カ月の間に普通の生活に戻れるのではとの期待が高まっている。ワクチンの開発を進めている他のメーカーも明るい兆候を示している。

 しかしワクチン開発が進んでも、オリンピック関係者は東京大会の参加者全員――何百万人にも上る――に接種するだけの時間はないと考えている。

 米オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)の最高医療責任者、ジョナサン・フィンノフ氏は「オリンピックとパラリンピックがやってくる頃にワクチン接種を受けている人はおそらく世界のほんの一部だろう」と話した。「従って(東京大会は)ワクチン接種なき大会と考えなければならない」