24日の米株式市場で、1世紀以上の歴史があるダウ工業株30種平均が初めて3万ドルの節目を突破した。優良株で構成される同指数の値動きは、一般の投資家などにとって金融市場の日々の動向を知る手掛かりとなる。1896年の開始以来の進化を見れば、米国経済の変遷も分かる。知っておくべき点を以下にまとめた。
ダウ工業株平均とは何か
米国の代表的な企業30社の株価を追っている。公益と不動産以外の主要な全業種が含まれる(公益株と輸送株はそれぞれ別の指数がある)。重工業と素材を扱う企業の指標として始まったが、米経済の変遷に伴い、より幅広い業種の企業を組み入れるようになっている。
ダウはどのように算出されるのか
構成30銘柄の株価の合計を「ダウ除数」で割ることにより算出される。除数は株式分割や新たな構成銘柄の採用といったまれに起きる変更を調整するのに役立つ。現在の除数は0.15198707565833(除数は1未満なため、算出される「平均」は株価の合計よりも大きくなる)。