電動トラック新興企業の米ニコラは投資家――そしてゼネラル・モーターズ(GM)――が期待していたような「次のテスラ」にはならなそうだ。ニコラは30日、人目を引く電動ピックアップトラック「バッジャー」のプロジェクトを凍結した。GMとの大幅な提携縮小の一環だ。9月に合意した当初の契約どおりに残されたのは、GMがニコラに対し米国内の大型トラック用の燃料電池技術を供給する計画だけだ。GMは当初契約で、バッジャーを生産する代わりにニコラに出資する計画だった。だが、あるヘッジファンドのリポートでニコラの技術を巡る限界が詳細に示され、創業者トレバー・ミルトン氏が会長を辞任するに至り、両社の合意はほとんど出だしから危ぶまれていた。