中国の技術、経済面での世界的な影響力が高まるにつれ、米国などの先進国は、第5世代移動通信システム(5G)など最先端技術の標準化を進めようとする中国の取り組みに対し、懸念を強めている。そして「漬物」もその懸念の対象だ。世界的な業界標準団体である国際標準化機構(ISO)は11月、韓国料理の「キムチ」に似た中国の発酵野菜「泡菜(パオツァイ)」について、その独自性を認証する文書を公表した。中国の国営メディアがこの成果を「中国主導のキムチの国際標準化」と表現したことを受け、韓国メディアと同国のネット市民はすぐに反発。「微博(ウェイボー)」など中国のソーシャルメディア(SNS)プラットフォーム上では「漬物」を巡る愛国主義が急激に高まった。
中国と韓国、「パンダ」と「キムチ」巡り火花
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