新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン輸送に際して大量のドライアイスが必要になるため、航空各社や規制当局はこれに大きく注目している。米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックが共同開発したワクチンは超低温で管理しなければならないため、二酸化炭素を凍らせたドライアイスの使用が輸送計画のカギを握っている。ファイザーは年末までに5000万回分のワクチンを出荷する予定。一方、国際民間航空機関(ICAO)や米運輸省は、溶ける際にガスが発生することからドライアイスを危険物に分類している。輸送の際は圧力が高まって梱包が破損しないよう、換気可能な容器を使用してガスを放出することも義務付けられている。