米国では新型コロナウイルスワクチンの大規模な配布にあたって、経験と必要な機器を有する少数の輸送業者に頼る部分がある。配布の重要区間で、扱いの難しいワクチンを損なうことなく配送しなければならないからだ。米製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンを完全な形で一刻も早く米国の病院や公衆衛生局、診療所など接種所へ届けるために、大規模で複雑な輸送ネットワークが構築された。冷蔵輸送用トラックはその一端を担っている。ワクチンはドライアイスを入れた配送用の箱に保管され、ファイザーの施設から配送拠点、そして接種所へと輸送される間、超低温に維持されなければならない。米宅配・航空貨物大手UPSとフェデックスは航空便とトラックで1~2日以内に州や地域に配送する。医薬品の輸送に精通した運送会社がこうした輸送の最初の部分を支援し、場合によってはラストマイル配送も請け負う。
ワクチン初輸送の現場、たすきつなぐ冷蔵トラック
経験と必要な機器を有する運送会社がワクチン輸送の一部を担う
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