ロシア政府が背後にいるとみられる米ソーラーウインズ社を通じた大規模なハッキングは、ロシアがサイバー攻撃を積極化しようとする姿勢を強めるとともに、技術的な精度を確実に上げていることを改めて印象づけた。  今回のハッキングでは、米政府機関に加え、米ハイテク企業や病院、大学などに不正侵入したことが明らかになっている。その高度かつ大胆な手口は、ロシアが西側諸国との対立で、サイバー作戦を戦略の中枢に据えたことを如実に物語っている、とアナリストや当局者は指摘している。