カジノの実店舗を運営する企業はオンライン賭博事業に対して大きな賭けに出ている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で逆風が続いている状況では、カジノ企業にほとんど選択肢は残されていないかもしれない。だがこの賭けは、このような逆風がやんだ後も成長をけん引し続ける可能性がある。最大のハードルは、懐疑的になっている既存のオンライン企業を口説き落として買収することかもしれない。ブックメーカー(賭け屋)ブランド「ラドブロークス」などを持つ英ギャンブル企業エンテイン(旧GVC)は、「ベラージオ」や「ミラージュ」などのカジノを運営する米MGMリゾーツ・インターナショナルが提示した買収額110億ドル(約1兆1300億円)について、エンテインを著しく過小評価するものだとの見方を示した。同社は昨年、MGMが先に行った買収提案を拒否している。
米カジノ大手MGMのエンテイン買収案、先手必勝にも
コロナ禍後もオンライン賭博への移行は加速
有料会員限定
あなたにおすすめ