2020年の米大統領選の結果に関する政界の混乱を巡り、企業首脳らが5日、円滑な政権移行を求め、バーチャル会議を開催した。ジョー・バイデン次期大統領の誕生を阻もうとしている共和党議員らをけん制するため、政治献金の見送りを求める意見などが浮上した。会議には30人以上の最高経営責任者(CEO)らが出席。足元の国内の分断や政権移行を妨害する動きや、企業として政治にどう関与すべきかなどが話し合われた。複数の参加者が明らかにした。これまで共和党に献金していた首脳からは、バイデン氏への政権移行を認めない議員らに対して、将来の献金を見直すことを検討しているとの声も出たという。会議に出席した企業幹部には、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのロバート・アイガー執行会長(民主党員)、コンサルティング大手アクセンチュアのジュリー・スウィートCEO(共和党員)、製薬大手メルクのケン・フレージャーCEO(2017年にトランプ大統領と決別)らが含まれる。この他、オバマ政権時代に国土安全保障長官を務めたジェイ・ジョンソン氏、トランプ政権で広報部長を務めたが、その後トランプ氏に批判的な立場に転じたアンソニー・スカラムチ氏ら、複数のアドバイザーも参加した。
米財界が政権移行巡り共和党に圧力、献金見送りも視野
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