文在寅氏の支持率は
大統領就任後で最低

 韓国の調査会社であるリアルメーターが聯合ニュースの依頼で1月1日から2日にかけて行った世論調査では、文在寅氏の国政遂行に対する肯定的評価は34.1%と大統領就任後では最も低く、否定的評価は61.7%と初めて60%を超え、その差は27.6%にまで広がった。

 その内訳を見ると、中道層では支持率が30.1%、不支持率が68.1%、さらに無党派層では支持率が19.4%、不支持率が68.0%と大きく開いている。

 これを見ると文在寅氏に対する支持は、革新系の岩盤層を除くと、3割弱であり、非常に厳しい状態となっていることがわかる。

 さらにソウル市長選挙では、与野党で最も市長にふさわしいとの市民の調査結果が出ている、野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表が野党系統一候補となり、朴映宣(パク・ヨンソン)中小ベンチャー企業部長官が与党「共に民主党」候補となって一騎打ちをすると仮定した結果の見込みを紹介している。これによれば安氏が47.4%、朴氏が37.0%となり野党候補が優勢ということである。

 この結果からいえることは、「共に民主党」は今後中道層・無党派層を取り込んでいかなければ、市長選挙勝利は難しいのではないかと考えられる。

 そう考えると、親文派の過激な行動は与党にとって大きな障害となっていくだろう。

親文派が窒息させる
党内の民主主義

 冒頭で触れた朝鮮日報の記事において、与党「共に民主党」の内部からの声として「親文派が党内の民主主義を窒息させる」との批判が上がっていることが書かれている。

 強硬な親文派の支持層は、これまで曺国(チョ・グク)前法務部長官の不正摘発、総選挙の党公認や、「秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官対尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の対立」「対北朝鮮ビラ散布禁止法案に対する国際社会の反発」など、政局の懸案事項があるたびに声を上げてきた。