投資家がテスラ株に多額の資金を投じたことを悔やむ日がいつか訪れるかもしれないが、彼らは地球に恩恵をもたらしている。その投資熱は、テスラが黒字になるまで電気自動車(EV)の大量生産を続けるための資金の調達を可能にした。一方で他メーカーのEV発売も加速させた。実績株価収益率(PER)が1000倍となっているテスラは、環境に優しいエネルギーへの投資熱の最も極端な一例にすぎない。ナスダックのクリーンエネルギー関連株指数は2019年末から今月5日までに191%上昇した。市場全体の上昇率は15%だった。同指数の実績PERは52倍で、既に歴史的高水準にある市場全体のPERの倍近い水準になっている。これら44社の3分の1以上は赤字だ。6日午後には、民主党が上院を支配することで再生可能エネルギーへの支援が拡大するとの期待感から、同指数は一時7%上昇した。
テスラ投資熱、バブルでも地球にはプラス
グリーン企業株を巡る熱狂はエネルギーの脱炭素化を早める
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